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iDeCo イデコ 個人型確定拠出年金 | 

iDeCoシリーズ(1)個人型DCの商品選び 極めて面倒だが「手数料に6倍の差」も

個人型確定拠出型年金(iDeCo:愛称イデコ)と聞くと何やら難しいイメージを感じると思います。しかし筆者は、個人型確定拠出年金は最強の運用法と考えています。2017年1月から、大幅に制度改正があった、iDeCo。確定拠出年金を始める際の金融機関、金融商品の選び方、掛金の上限額についてシリーズで説明します。

1. 運用コスト 信託報酬は0.40%未満を目安に

筆者がよく見かけるiDeCoの紹介書籍や記事などには、商品ラインナップから「金融機関を決めましょう」とされています。しかし、判断時に気をつけなければならないのは、「運用対象のコストチェック」を行うことなのです。投資信託の「信託報酬は0.40%未満」を目安にするといいと思います。

以下の3つを頭に入れておいていただきたいのです。
(1)商品が沢山あっても運用コストが高いものは排除すべき
(2)商品ラインナップが揃っている金融機関に決めた結果、投資商品のコストが高いことに気付かない可能性がある
(3)コストが安い金融機関にも結果的に十分な商品ラインアップがある

 

実際にiDeCoの投資信託を選ぶ場合にも「DC年金用」といった名前が付いているからという理由だけで選ばないで下さい。同じ金融機関の中でも、DC向け外国株式のインデックス型の信託報酬が0.2268%のものがある一方で、アクティブ型1.458%の設定がされているものもありました。同じ外国株式の投資対象でも、信託報酬が6倍強も変わってくるのだから驚きです。

 

この2銘柄の投信の1年リターンを比較すると、インデックス型が1.41%、アクティブ型を上回っていました。(注:常にそうなるとは限りません)

 

インデックス型投信でも信託報酬0.864%の投信も存在しました。商品選択をする上で「信託報酬0.40%未満」のコストの低さに加えて「純資産の大きさ」も比較対象として必要な事柄です。

賢い投資家のあるべき姿 コストの安いインデックス型選びを

iDeCoの運用に限った話でなく、投資家はまず運用にかかるコストに敏感になっていただきたいと思っております。「高い信託報酬=高リターン」とは言えないのが実態だからです。

 

『敗者のゲーム』(日本経済新聞出版社)の著者で世界的に著名な投資コンサルタントのチャールズ・エリス氏は、市場平均を上回る運用成績を目指す「アクティブ運用」型の投信の過去の成績は、「おおむね、1年で約6割、10年で約7割、20年で約8割が市場平均に負けている」と述べていました。投資家のリターン=「運用成果-投資コスト」と大まかに考えると、高い信託報酬を払えば、投資家のリターンは減少する訳です。

 

「アクティブ運用」は市場平均を上回る運用を目指す、としており、インデックス運用に比べ、高い信託報酬設定が多く見受けられます。対して、市場平均と連動する設計が「インデックス運用」あるいは「パッシブ運用」となります。そして、信託報酬が低く設定されているものも多くあります。

 

インデックスについて、ここで簡単に説明しますと、例えば、日経平均株価というインデックス(指標)は日本を代表する225銘柄を投資対象としています。日経平均株価のインデックス1銘柄に投資をすれば、225銘柄に分散投資をしていることになります。

 

「日経平均株価225銘柄のまとめ買い」ができる訳です。高い費用をかけて効果が期待できるかわからない勝負に出るのではなく、コントロールできる「低いコスト」に投資を振り向けることが「賢い投資家」のあるべき姿と考えられています。

 

低コストの代表格であるETFがiDeCo商品ラインナップには残念ながらありませんので、できるだけコストの安いインデックス投信をまず、選択基準に置いていただきたいのです。(元本確保型商品のみを選択しようと考える方を除きます)

2. 運用管理機関手数料 ゼロの金融機関も

iDeCoを利用する場合、国民年金連合会等に167円/月額はどこの金融機関を選んでも共通にかかる費用です。一方、運営管理機関手数料はゼロ円から450円もあり、年額で5400円もの違いがあります。年額5千円以上の運営管理機関手数料の、ある金融機関の商品ラインナップをチェックしてみました。投信は7本で、信託報酬1%超は1本のみでした。

 

運営管理手数料が高いから「有利な商品ラインナップ」とは残念ながら言えませんでした。また海外の資産を対象にしたものが皆無でした。運営管理手数料がゼロの金融機関があるということをご認識下さい。

3. ラインナップは多ければ多いほど良い?

iDeCoの商品ラインナップは多ければ多いほど良いのでしょうか? 投資に詳しく、投資する商品を頻繁に変更しようと思っている投資家にとってはその方が良いとの考えもあります。筆者は海外ETFの専門家を自負しています。金融機関に27年超勤続しており、投資信託の乗換え販売体制などの問題点を指摘し続けてきました。筆者は実際に個人型確定拠出年金の検討を行い、実際に口座開設、掛金拠出を開始しました。

 

自身でやってみて感じたことは「商品選択は極めて面倒」ということでした。商品が多いがひとつひとつ精査していく事は時間がかかるのです。ある意味で、良い商品のみ厳選されていて、その中から選ぶ方が、一般投資家には楽であろうと思ったことも事実です。そこで出て来た結論が「コストの安いインデックス型」が充実している商品ラインナップが良いとの結論です。(ある特殊な分野の商品を選択したい場合には取扱い金融機関が限られる場合もあります)

4. 運金融機関比較サイト

iDeCoの商品ラインナップや運営管理機関の選定に便利なサイトがありました。投資信託の分析等で著名なモーニングスターの「iDeCo 個人型確定拠出年金ガイド」です。商品内容検索、手数料比較に加えiDeCoサイトランキングと内容が充実していると思います。検討される方は参考にして頂くと便利だと思います。(当社が広告料等を受け取ることはありません。情報提供です)

 

iDeCoが最強の投資方法との持論を唱えるコメンテーターが増えています。所得税控除や運用益非課税を考えれば、まず可能な範囲でiDeCoを検討することが、投資家の資産形成プランに大きく役立つと思います。